この記事は、資産運用を始めたい投資初心者に向けて解説しています。投資額100万円から始められる資産運用には、どのような種類があるのか、メリット・デメリットにはどういったものがあるのか、資産運用を成功させるポイントなどについて解説しているため、資産運用を始める際の参考にしてください。
資産運用というと、数百万円、数千万円の多額の資金が必要だと思う人もいるかもしれません。実際は、100万円からでも資産運用はできます。以下では、100万円から始められる投資対象を、リスク・リターン別に紹介します。
ローリスクローリターンは、元本割れのリスクが低く、リターンが少ない傾向にあります。たとえば、定期預金は金利が低いものの、預けた金額は保証されています。また、国や自治体、企業の債券を購入し、利息がリターンになる債券投資も同様です。
ミドルリスクミドルリターンは、ローリスクローリターンよりもリターンが多い分、リスクも高くなる金融商品です。たとえば、個人型確定拠出年金(iDeCo)、投資信託、不動産投資信託(REIT)などが挙げられます。
ハイリスクハイリターンは、3種類のなかで、最もリターンが大きく、リスクが高くなる金融商品です。たとえば、株式投資やソーシャルレンディングなどが該当します。リスクが非常に高いため、投資に関する高度な知識が必要です。
100万円の余剰資金をもつ人に対して、資産運用をおすすめする理由について解説します。
資産運用は、保有する資産価値を守ることにつながります。物価が上昇すると、貯金し続けてもお金の価値が下がるため、資産は増やせません。一方、資産運用で投資すれば、効率よく資産を増やせます。
年金制度が破綻しないか疑問視する声も多く、老後の生活資金として年金制度に頼れなくなるかもしれません。資産運用は資産を効率よく増やすことも可能なため、将来に備えて蓄えができます。
定期預金は、銀行口座に毎月決められた金額を預け入れることで利息が得られます。預けたお金は満期になるまで引き出せない仕組みです。投資対象としては、ローリスクローリターンに分類されます。
定期預金で資産運用するメリットは、預けた元本は保証されていることです。元本割れの心配がないことから、損失リスクはほぼありません。また、金利は、普通預金よりやや高めに設定されています。
定期預金は、普通預金よりも利息が高いものの、他の金融商品に比べると金利は低めです。そのため、100万円を定期預金に入れても、ほとんどリターンは見込めません。
国債とは、国が投資家などから資金を調達する目的で発行する債券のことです。設定されている利率分の利息をもらえるうえに、満期日になると元本が戻ってきます。個人向け国債は、個人を対象に購入できる国債のことで、1万円からの投資も可能です。また、企業が発行した債券は社債と呼ばれ、利率は企業によって異なります。
国債は、定期預金と同様に、元本が保証されているローリスクローリターンの金融商品です。国が発行する債券かつ、財務省が元本保証を公言していることから、信頼性の高い投資手段といえます。
損失のリスクが低い国債ですが、利回りは低下しているため、お金を増やす目的で資産運用する人には向いていません。また、国債を購入すると、最低でも1年間は解約ができないため、数年単位での資産運用を行いたい人におすすめです。
株式投資とは、企業が資金調達のために発行した株式を購入し、リターンを得る投資手段のことです。株式を安く購入して高値で売ることで得る「値上がり益」や、企業が株主に利益の一部を還元する「配当金」、商品やサービス、割引券などの「株主優待」を受けるなど、3通りの利益の出し方があります。値上がり益を目的とした株式投資は、ハイリスクハイリターンにあたります。
株式投資で資産運用を行うメリットは、株式の売買による値上がり益(キャピタルゲイン)や配当金などによって利益を期待できることです。また、物価の上昇によって資産価値が低下するといったインフレへのリスクヘッジにもなります。
株式投資は、株価の値動きをこまめに確認し、売買のタイミングを見極めたり、将来的に株価が上がりそうな銘柄を選定したりと、専門的な知識が必要です。そのうえ、投資するには資金に余裕をもたせることも重要です。
REIT(リート)とは不動産投資信託のことで、投資のプロが本人に代わって建物や土地などの不動産に投資し、得た利益の一部を分配する投資手段です。資産運用の種類のなかでは、ミドルリスクミドルリターンに分類されています。
REITは、投資信託会社が複数の投資家から資金を調達し、購入した数千万円クラスの不動産を買い上げて運用します。そのため、1人につき10万円程度の小口投資が可能です。また、物件管理が不要なため、維持費用などのコストもかかりません。
不動産の価値は、市場の影響を受けやすく、値動きがあるため、損失を被る可能性もあります。また、自然災害や火災などによる被害、投資信託会社の上場廃止、倒産などのリスクも考えられます。
投資信託とは、投資のプロが投資家から集めた資金で投資を行い、得た利益の一部を投資家に分配する投資手段のことです。いつでも売買が可能な「上場投資信託(ETF)」も、投資信託に分類されます。投資のプロに運用を任せられるため、投資初心者におすすめです。
投資信託は、1万円や1,000円などの少額からの投資が可能です。また、投資信託は分散投資先としても有効です。値動きが異なる複数の銘柄を選定すれば、1つの銘柄に投資するよりも損失のリスクが低くなります。
投資信託は初心者にもおすすめですが、リスクを伴います。価格変動リスクや元本割れのリスクがあります。投資のプロに運用を任せた場合でも、リスクがゼロになることはありません。
iDeCo(イデコ)は個人型確定拠出年金のことで、老後の資金作りを目的とした個人型の年金制度です。定額預金や投資信託などの豊富な種類の金融商品の中から自由に選べます。運用で得た利益は、非課税の対象になります。
iDeCoで資産運用するメリットは、金融商品を運用して得た利益が非課税になるため、節税対策としても有効なことです。運用益は60歳以降に受け取れるため、公的年金が受け取れなかった場合のリスクヘッジになります。
iDeCoは、投資する金融商品の種類によって、元本割れになる恐れがあります。また、手数料がかかる点にも注意が必要です。また、途中解約する際は、厳格な条件を満たさなければなりません。
不動産小口化商品とは、数万円の少額から不動産投資ができる金融商品のことです。利益には、売却益や家賃収入などが挙げられます。また、インターネット上で不動産に小口で投資する手段のことを、不動産投資型クラウドファンディングと呼びます。
不動産小口化商品は、プロが不動産を選定するうえに、少額から不動産投資を始められるため、一般的な不動産投資よりも損失のリスクを抑えられます。また、運用中は値動きがないため、分散投資にもおすすめです。
原則として、不動産小口化商品は運用期間中に解約ができません。そのため、運用で損失に転じた場合は、元本割れや運用会社が倒産するリスクが高まります。不動産小口化商品に投資する際は、運用期間についても確認しておきましょう。
ソーシャルレンディングとは、インターネット上で資金調達を行い、集めた資金を企業の新事業などに融資する投資手法です。一般的に、融資型クラウドファンディングとも呼ばれています。リターンには、分配金や商品・サービスなどがあります。
ソーシャルレンディングは利回りが高い傾向にあるため、大きなリターンが期待できます。また、株式投資のように値動きを随時確認する必要がありません。一般的な利回りの目安は2~10%程度です。
利回りが高い金融商品を狙うことで大きなリターンを期待できますが、元本割れのリスクがあります。また、運用期間中に解約できないこともデメリットです。貸した資金が返済されない可能性も考えられます。
100万円の資金で資産運用を成功させるためには、以下のポイントを重視して投資を行いましょう。
資産運用には、余剰資金を投資にあてることが大切です。生活資金を資産運用に使ってしまうと、運用に失敗した際に困る可能性があります。使い道が決まっている預金には手を付けないようにしましょう。
投資先を選定する際は、1つに絞らずに複数の投資先に分散するようにしましょう。分散投資をした場合、1カ所で損失や元本割れになっても、他の投資先の利益で相殺できるためリスクを減らせます。
値動きのある金融商品に投資する場合は、投資先だけでなく、購入のタイミングも分散させることが重要です。購入する金額と回数を複数に分けることで、大きな損失になるリスクを減らせます。
NISA(ニーサ)は、資産運用で得た利益を非課税にできる個人向けの税制優遇制度です。NISA専用の口座を開設し、資産運用を行います。非課税期間は最長5年間で、投資限度額は毎年120万円までです。
資産運用は、100万円からでも始められます。資産運用を成功させるためにも、余剰資金で分散投資を行いましょう。資産運用を成功させるためには、セミナーに参加して勉強するのもひとつの方法です。
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