投資を始めるなら、勉強してしっかり知識をつけることが大切です。しかし、投資に興味をもっているものの、何から勉強すればいいかわからないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、これから投資を始めたいと考えている人に向けて、投資の勉強に役立つ内容を解説します。投資の概要や投資の種類などについても解説するため、ぜひ参考にしてください。
投資の勉強は、投資とは何か理解するところから始めましょう。ここでは、投資の特徴について解説します。
なお、ここで解説している内容は、金融庁のWebサイトのNISAに関する説明のうち「投資の基本」の項目をもとにしています。
※出典:投資の基本|金融庁
投資は、これから必要になるお金を準備するための資産形成の手段のひとつです。
投資を始めるうえでは、人生設計(ライフプラン)を確認することが大切です。今後の人生のさまざまなイベントをイメージしつつ、いくらお金がかかりそうか考えましょう。また、想定外の事態に備えたり、老後の暮らしを支えたりするために必要な金額も検討する必要があります。
人生設計(ライフプラン)に基づいてお金を用意することを「資産形成」といいます。資産形成の具体的な方法は、「貯蓄」と「投資」の2つです。貯蓄と投資にはそれぞれ異なる特徴があるため、お金が必要となる時期や目的にあわせて使い分けると効果的です。
「貯蓄」と「投資」の違いについては、以下でさらにくわしく解説します。
貯蓄はお金を貯めることであり、具体的には銀行口座の普通預金が該当します。日常生活で必要な資金は貯蓄しておき、いつでも自由に使えるようにしておくと安心です。お金は、日常生活におけるさまざまなシーンで必要になります。いつでも必要なお金を使えるようにするためには、自分たちの生活にかかるお金を考慮して貯蓄しておくべきです。
人生設計(ライフプラン)をイメージすると、将来的にまとまったお金が必要になる場面も想定できます。そのお金を確保する方法としては、株式や投資信託などの投資が有効です。投資したお金はすぐに引き出せず、損失が出るリスクもあります。しかし、貯蓄とは違い、大きな利益を得られる可能性があるため、うまく活用して将来の備えとして役立てましょう。
投資にはたくさんの種類があります。投資の種類によって、特徴はさまざまです。初心者でも始めやすい投資もあれば、ある程度の経験が必要な投資もあります。ここでは、主な投資の種類について解説します。
投資信託とは、資産運用のプロに運用を任せる投資方法です。さまざまな投資信託の商品が用意されており、選んで資金を投入するだけで運用してもらえます。初心者でも利益を出しやすい投資方法です。ただし、手数料もかかります。
REIT(不動産投資信託)は、不動産を対象としている投資信託です。大規模な不動産投資に対して、少額から出資できます。自分で不動産を運用するよりも低コストでの挑戦が可能です。ただし、運用実績によっては損失が出るリスクもあります。
日本国債は、国が発行している債券を購入して金利を得る投資方法です。元本が保証されているため、損をしたくない人に向いています。ただし、日本国債を購入すると一定期間は換金できません。また、ほかの投資方法に比べれば、得られる利益は少なめです。
外貨預金とは、日本円を外貨に替え、外国の銀行に預ける方法です。選ぶ銀行によっては高い利息がつく可能性があります。また、お金を預けたときより円安になると、レートの差が利益になります。ただし、円高になれば損失が発生するため注意も必要です。
株式投資は、企業が発行している株式を売買して利益を得る投資方法です。株を保有していると株主優待や配当金を受け取れる可能性もあります。ただし、しっかり勉強しないと利益を出すのは難しいでしょう。株式投資は、まとまった資金がある人に向いています。
FX(外国為替証拠金取引)は、外貨の売買により利益を出す投資方法です。通貨の価値は常に変動しているため、売買のタイミングによって利益を得られます。レバレッジをかけられるため、少額でも投資可能です。ただし、大きな損失が出るリスクもあります。
不動産投資は、不動産を購入して賃貸し、家賃を利益として得る投資方法です。成功すれば毎月安定的に利益を得られます。ただし、不動産を購入するためにローンを組むなら、ある程度の収入があることが条件です。そのため、収入が高い人に向いています。
個人向け社債は、個人に対して企業が発行している債券です。国債よりも利率が高く、株式投資よりも元本割れのリスクが小さいところが大きな特徴です。ただし、ほかの投資方法に比べると、得られる利益はそれほど多くありません。手堅い運用をしたい人におすすめです。
ETF(上場投資信託)とは、特定の指数に連動する成果を目指して運用されている投資信託です。一般的な投資信託とは異なり、上場しています。大きな損失が出にくいものの、売買のタイミングは自分で決定する必要があります。長期的に利益を積み重ねたい人に向いている投資方法です。
仮想通貨(暗号資産)とは、電子的なデータで取引されている通貨のことです。価格の変動が大きいため、投資が成功すれば高い利益を獲得できます。ただし、予想が外れると損失が膨らむリスクもあります。ハイリスク・ハイリターンを求める人向きです。
ほかにも、金、保険、定期預金などさまざまな投資方法があります。金、保険、定期預金は、ほかの投資方法に比べると損失を抑えやすいです。大きな利益を狙えるわけではないため、コツコツお金を増やしたい人に向いています。
初心者には、投資信託、外貨預金、個人向け国債などの投資方法がおすすめです。初心者のうちは投資の経験が少なく、ハイリスク・ハイリターンな投資方法に手を出すと損失を出す危険性が高くなります。投資の初心者は、少額からでも始めやすく、安定的に利益を出せる可能性が高い投資方法を選ぶと安心です。
投資初心者が投資を始める際に活用できる制度があります。少額投資非課税制度の「NISA」や個人型確定拠出年金の「iDeCo」を活用すると、非課税の特典を受けられます。少額で投資する場合、NISAやiDeCoを活用すると、利益が出ても税金がかかりません。投資を始めるなら、これらの制度についても把握しておきましょう。
NISAは、年間120万円までの投資金額から発生した利益が非課税になる制度です。投資金額に制限があるものの、少額で投資を始めようとしている人なら十分活用できます。
一般NISAのほかにもつみたてNISAやジュニアNISAもあるため、自分にあうものを選択可能です。初めて投資する際はぜひ活用しましょう。
iDeCoは、60歳まで毎月掛け金を拠出し、60歳以降に老齢給付金として利益を受け取る私的年金制度です。運用益が非課税になるだけでなく、掛け金は所得控除の対象になります。60歳になるまで引き出せないため、老後資金を確保したい人に向いています。
投資を成功させるにはさまざまな情報や知識が必要です。正しい情報や知識を得るためには、投資に関する本を読んだり、投資スクールやセミナーなどに参加したりする方法があります。また、証券会社がインターネット上で公開している情報やアプリを活用するのもひとつの方法です。テレビや新聞のニュースで最新情報を確認し、実際に投資を行いながら学ぶことも大切です。
投資を行ううえでは、以下の知識を身につけておくと役に立ちます。
・専門用語
・投資のポイント
・投資スタイル
・市場の仕組み
・トレンドの勉強
・取引方法
・ツールの使い方
投資を成功させるにはさまざまな知識が必要になるため、コツコツ勉強して身につけましょう。
投資初心者が投資について学ぶなら、資格取得を目指すとスムーズです。資格取得のために勉強すれば、投資や資産運用について理解を自然に深められます。具体的には、以下の資格がおすすめです。
・ファイナンシャルプランナー
・証券外務員
・DCプランナー
・証券アナリスト
・投資診断士
・日商簿記
特に、ファイナンシャルプランナーの資格なら、投資や資産運用について幅広い知識を網羅できます。
投資についての知識は、本を読んで身につけることも可能です。以下の本を読むと、投資についての基礎知識を把握できます。
・『いちばんカンタン!資産運用の超入門書』((著)湯之前敦)
・『2万人が学んだ 投資1年目の教科書』((著)高橋慶行)
・『ゼロからはじめる! お金のしくみ見るだけノート』((著)伊藤亮太)
・『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』((著)山崎元、大橋弘祐)
・『節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本』((著)坂本 綾子、(監修)泉 美智子)
投資で利益を出すには、投資の基本を理解しておかなければなりません。海外と日本を比較すると、日本人の投資に対する関心度は低い状況です。しかし、2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、投資による将来への備えに興味をもつ人も増えました。2022年度からは、高校でも金融教育が始まります。
税金や社会保険料は年々増加していますが、社会人の給与の手取り額は減少しているのが実情です。今後の社会を生き抜くためには、投資による資産形成が必要不可欠になりつつあります。
投資にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴があります。将来に備えるためには、投資による資産形成が必要です。投資について勉強し、自分にあう投資を始めましょう。
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