20代は学生から社会人になるため、年収が一番少ない世代です。
そのため、なかなか思うように貯蓄ができないのは仕方のないことです。
だから、20代の平均年収額も、全世代の平均年収額のわずか1割程度になっています。
しかし、貯蓄ができないと悲観するのは間違いです。
20代前半から中盤は多くの人がまだ家族もいない時期です。
少ない初任給はほぼ自分のためだけに使える唯一の時期でもあります。
だからこそ、しっかりと計画を立てて100万円、1000万円とまとまったお金を貯めるチャンスでもあるのです。
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20代の貯蓄額は金融広報中央委員会(2016年)のデータによると184万円です。
しかし、20代は学生から社会人になる節目を迎えるときです。
20代になったばかりの大学生と、社会人になって3年以上を経つ人では貯蓄できる金額が違うのは当然です。
全世代の平均貯金額が1820万円(参考:金融広報中央委員会(2016年))とすると、20代の貯蓄額はわずか1割ですが、新入社員は年収が一番低いのでこれは仕方ないことです。
反対に大学生時代、貯蓄をしようとうアルバイトで頑張って稼いでしまうと、親の扶養の範囲を超えてしまい税金や、国民健康保険への加入が必要です。
そして、手元に残るお金が減ってしまっては本末転倒です。
20代前半の大学生は貯蓄にはあまりこだわらず、社会人になってからしっかりお金を貯める方が賢明です。
では、社会人になったら一体どれぐらいの金額を貯蓄にまわすのがいいのでしょうか? それを考える前に、知っておいてもらいたいことがあります。
2015年の「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](2015年))によると、20代で金融資産を保有している人はわずか62.6%です。
約4割近くの人が貯蓄できないのが現実です。
その原因のひとつとして考えられるのが、もらった給料を無計画に使い、その残りを貯金にまわそうとする人が多いからではないかと思います。
残ったら貯蓄する......これでは貯金は難しいです。
だから、最初に給料から一定額を天引きしてしまい、貯蓄をしたあとの金額を使うようにする仕組みを作ってしまうことです。
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例えば、会社の福利厚生制度で財形貯蓄を行っているのなら、これを活用しない手はないです。
すぐ、申し込みの手続きをするのが賢明です。
この財形貯蓄は、金利が非課税になるなどのメリットがあるので、普通預金より得なのです。
ただ、財形貯蓄には種類があり注意が必要です。
一般財形貯蓄、財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄と、財形貯蓄には3種類あります。
違いは名称のとおり、それぞれの使い道です。
財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄は年金や住宅購入などの使い道が決まっていて、それ以外の目的で使う場合は利息に税金がかかってしまいます。
だから、途中で別の使い道で解約をした場合は、損をしてしまうのです。
一方、一般財形貯蓄は、使い道は自由です。
ただし、1年間は払い出しができないなどの制約があるので、この辺りはしっかりと確認が必要です。
もし、財形貯蓄制度が会社にない人は、銀行に相談をして月々の口座から決まった金額を天引きしてくれる積み立て口座を始めてみるといいです。
そして、20代が貯蓄に回す金額は手取りの1割~2割が目安です。
実家で暮らしている人は4割~5割ぐらいを目安に貯蓄にまわすといいです。
まだ20代なんだから、そんなに頑張って貯金しなくてもいいんじゃないかな? と思いがちですが、近い将来には結婚、出産、住宅購入などが続きます、 老後はまだ先と思っているかも知れませんが、一般的に会社で稼げるのは22歳~60歳です。
その間、わずか40年もないのです。
そう考えると「20代だからとまだまだ大丈夫」という考えは、その後の人生設計において危険というのがわかります。
そして、30代、40代になると今度は家族が増え、出ていく出費も多額になり、貯蓄に回す金額を捻出することが難しいです。
だからこそ、20代は貯蓄する絶好の時期と考える必要があります。
また、突発的な出費もあります。
若いからといって、病気や事故にならないとは限らないのです。
いざという時のリスクに備えて、お金は用意しておかないと後々困ってしまいます。
その時のために用意しておくといい金額は、月々に必要な経費の1~2年分です。
これだけあれば、ケガや病気になった時も安心です。
では、20代で100万円をためる方法を考えてみます。
22歳で会社に入社した場合、国税庁28年分民間給与実態統計調査によると、平均年収は24歳まで258万円。29歳までは351万円です。
そこから計算して、手取りが15万円の場合......
3万円(給料)×12カ月=36万円
10万円(ボーナス)×2=20万円
1年で36万円+20万円=56万円
2年で112万円が貯まります。
1000万円を貯めるには、少々頑張らないとダメです。
5万円(給料)×12か月=60万円
15万円(ボーナス)×2=30万円
1年で60万円+30万円=90万円
11年で90万円×11年=990万円
1000万円には少したりませんが、20代後半には昇給が見込めます。
その時点で、月々の金額や、ボーナス部分を増やすと、20代で1000万円の貯蓄は可能です。
また、結婚した場合、子供がすぐにできなければ、共稼ぎも可能です。
すると、貯蓄額が増やせるので、1000万円は短い期間で貯められます。
20代から目的をもって貯蓄をしておくと、将来それをもとに投資などもできて、そのお金がさらにお金を増やしてくれることにつながります。
そのための準備期間が20代です。
20代は人生の計画を立て、貯蓄をするための目標をしっかり見据えて、それに向かい行動するときです。
(本記事は2018年7月現在の情報です)
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