20代と違い、30代は家族が増え、色々と責任を負わなければいけない時期です。
しかも、40代になると子供の教育費や住宅ローン、さらに親の介護なども始まりなかなか貯蓄がしにくい年代に入ります。
だから、30代に頑張ってできるだけ貯蓄をし、その後、投資などで資金を増やす仕組みをつくっておくことが大切な時期です。
知るぽると 金融広報中央委員会によると、年代別の貯蓄残高は以下のとおりです。
30代は家族が増え、子供の塾通い、稽古ごとなどが始まるため、自分以外のために使う支出が増えます。
そして、家の購入もそろそろ視野に入ってくるので、頭金の捻出はかなり大きな問題です。
勤労者世帯の世帯主年齢別貯蓄残高、年間収入(2018年/平成30年)
貯蓄残高 (万円) |
年間収入 (万円) |
年代別貯金額 (万円) |
|
---|---|---|---|
20代 | 390 | 535 | 390 |
30代 | 628 | 630 | 238 |
40代 | 983 | 754 | 355 |
50代 | 1676 | 876 | 693 |
60代 | 2074 | 616 | 398 |
70代以上 | 1839 | 575 | -235 |
平均 | 1320 | 729 |
(出典:知るぽると 金融広報中央委員会)
家族が増える30代ですが、年収も役職などがつき増加が見込まれます。
知るぽると 金融広報中央委員会勤労者世帯の世帯主年齢別貯蓄残高、貯蓄年収比(2018年/平成30年)調べでは、平均年収は628万円です。
ここから、税金などを引かれると、手取り金額は32万円ぐらいです。
20代から引き続き、30代でも貯蓄はぜひ続けてほしいですが、知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](2017年)の調べでは、金融財産をもたない30代は33.7%もいます。
これは、家購入の頭金、子供の教育費などにお金がかかるためだと考えられます。
が、30代で目先のことだけで支出していると、必ずこれから先、家計に破綻がきます。
もしも、今30代で貯蓄にまわす余裕がないのであれば、収入の使い道を見直してみる必要があります。
また、あとで説明しますが、40代になるとさらに支出が増えるため、貯蓄分を捻出するのがさらに難しくなるからです。
では、30代でいくらぐらい貯蓄にまわすのがいいかというと、給料の手取り2割が目安です。
例えば手取りが32万円の場合です。
32万×0.2 =6万4000円(1カ月の貯蓄額)
6万4000円×12か月=76万8000円(一年の貯蓄額)
貯蓄とは別に、生命保険もしっかり加入します。
家族の病気やケガは突発的におこります。
そのとき、対応できる費用がないと、それこそ大変です。
イザというときのため、生命保険の加入は必要です。
ただしこの費用は、貯蓄とは別に考え、家計費から捻出するようにします。
もし、共働きの場合、夫の収入で生活するように心がけ、妻の収入は貯蓄や投資にまわすため手をつけないでおきます。
この目的のない貯蓄は、イザというときに使える予備費です。
上の表をみると、40代になると、また年収もあがります。
が、この時期は子供が高校生、大学生になり、教育費が一番高い時期です。
住宅ローンも始まり、家計を圧迫するはずです。
また、見据えておかないといけないのが、親の介護です。
そのほか、自分たちも40代を迎え、体のメンテナンスにお金をかけなければいけない世代です。
だから、40代は収入が増えるわりには貯蓄が増えないのが現状です。
30代はまだ、子供も小さいので家族にかかる費用も抑えられます。
たからこそ、余分なお金が少しでも生まれたら、貯蓄に回すよう心がけるのが30代は肝要なのです。
繰り返しですが、40代、50代となると子供も成長します。
そして、それとともに、収入の割合の中で教育費が占めてきます。
だから、30代から子供の将来の教育費などを準備するとあとが楽です。
子供の学費などは別口座で貯蓄するのもいいのですが、すぐ引き出せてしまうデメリットがあります。
なので、保険会社の学資保険などの商品を利用するのがいいです。
学資保険はおろすのにも手間がかかり、途中解約は損ですからなかなか解約という選択肢にはいかないものです。
40代になってくると、思わぬ出費がどんどん増えます。
なかでも親の介護は突然やってきて、お金がかかります。
親が近くにいる場合はいいですが、遠距離介護となると実家に帰る交通費だけでも大きな額です。
また、施設に入れるとしても、生活保護を受けていない家庭であればだいたい月20万円以上かかります。
親の年金だけで足りない場合は、やはり子供がここも補填しないといけないということを見据えて、その費用もやがて必要だということを30代は頭の片隅に置いてお金の計算をしておくといいです。
そして、夫婦の老後資金もいまから少しは考えておきます。
昨今は、年金だけでは生活するのは難しいです。
老後、ゆとりある生活を送るには、30代から考えておく必要があります
色々とこれから必要になるお金を考えると、30代の収入でまかなうのは不可能です。
しかも、今は金利が安いので、貯蓄をしても利息で元金を増やすのは難しい時代です。
だから、株の運用、投資信託などをそろそろ考えておきます。
投資にはハイリスク、ハイリターンのものから、ローリスク、ローリタンのものまであります。
また、株式や投資信託などの投資で得た利益に一定額は税金がかからない、NISA(ニーサ)という制度もあります。
お金がお金を生む仕組みを考えておくのも、30代にやっておかなければいけないことのひとつです。
30代は、これから迎える40代のプロローグの時です。
住宅ローン、教育費、親の老後、自分たちの老後、病気やケガなどの出費がやってくることを鑑みて、今、できることは頑張って少しでも多くの貯蓄をすることです。
そして、これから出費の方が増える時期に向かい、そろそろ投資のことも考えておくことが賢明です。
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本記事は2018年7月現在の情報です
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