「みんな月々の貯蓄額はどのぐらい? 」これは気になるところです。
給料の額は決まっているのだから、これをどのぐらいの割合で貯蓄にまわせばいいのか? そして、貯蓄の仕方はどうすればいいのか? 年代別に考えていきたいと思います。
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最初に年代別の貯蓄と年収をみてみます。
下の表は世帯主年齢別貯蓄残高、年間収入にわけてまとめてみたのものです。
年間収入は、税金などが引かれる前の金額です。
ここから、税金の所得税・住民税、社会保険の健康保険・介護保険・厚生年金、・雇用保険、そのほか組合費、税経貯蓄などが引かれます。
そして、残った金額が手取り額です。
勤労者世帯の世帯主年齢別貯蓄残高、年間収入(2018年/平成30年)
貯蓄残高 (万円) |
年間収入 (万円) |
年代別貯金額 (万円) |
|
---|---|---|---|
20代 | 390 | 535 | 390 |
30代 | 628 | 630 | 238 |
40代 | 983 | 754 | 355 |
50代 | 1676 | 876 | 693 |
60代 | 2074 | 616 | 398 |
70代以上 | 1839 | 575 | -235 |
平均 | 1320 | 729 |
(出典:知るぽると 金融広報中央委員会)
上の表知るぽると 金融広報中央委員会調べの、勤労者世帯の世帯主年齢別貯蓄残高、貯蓄年収比(2018年/平成30年)からざっくり算出した、年代別の月平均手取額と預金額をまとめてみます。
※なお月収は知るぽると 金融広報中央委員会調べの、勤労者世帯の世帯主年齢別貯蓄残高、貯蓄年収比(2018年/平成30年)の年収は賞与も含まれていますが、それを考慮せずざっくりと12か月で割った金額です。
20代の手取り月額は23万円です。
この中から、貯蓄にまわす金額は約1割の2.2万円ぐらいが妥当です。
20代は家族がいないひとり世帯が多いものの、新入社員のため、スーツの新調、ビジネスマンとしての身だしなみを整えるグッズなどを購入しなければならないため、思うように給料を貯蓄には回せないのが現状です。
貯蓄の目的は、近い将来の結婚費用、将来の不安などです。
20代は財形貯蓄などの基礎をしっかりと固め、あとの貯蓄は余裕があればする、そんなスタンスでいいと思います。
社会人としての自立を目指し、家族を持つ基礎をしっかり築く時です。
30代の手取り月額は32万円です。
20代と比べて10万円ぐらいの昇給が見込めます。
しかし、30万円の壁を超えるのは30代後半という人が多いです。
これは、30代後半に入ると役職もつき始めて手当が増えるからです。
貯蓄は月収の1割が平均です。
子供がまだ小さいこの時期は、貯蓄のチャンスです。
ぜひ、ここは頑張って2割は貯蓄にまわしてほしいところです。
そして、貯蓄の目的も子供の教育費、住宅購入のための頭金を貯めるというのが多いようです。
30代は、少しでも余裕があるときに貯蓄しておけば、出費の多い40代に入っても家計は安心です。
手取り金額が41万円と30代にくらべてグッと増える40代ですが、出費もそれなりに増えてきます。
会社の付き合いも、役職が上だと割り勘というわけにはいかず、少々多めに出さなくてはいけないシーンが出てきます。
また、家庭では子供の高校、大学進学が目前に迫ってきます。
家を購入した人は、月々のローンもあります。
親の介護も始まる時です。
そして、そろそろ自分たちの老後も考えていかないといけない時期です。
以上のことを考えても、収入は増えても貯蓄にまわせる金額は30代より低くなっても仕方ないといえます。
そして、40代の貯蓄の目的は夫婦の老後の準備、子供の学費がメインです。
さきほどの繰り返しですが、大きくわけると40代は『収入=支出』の公式があてはまる時です。
ですから、貯蓄を増やすより、どちらかというと貯蓄を減らないように考えている人が多いはずです。
50代は手取り金額が43万円と40代にくらべて、そう年収も増えないです。
が、ようやく子供たちも社会人となり、住宅ローンの終わりも見えてきたなど、出費も落ち着きます。
と、同時に定年退職後のライフプランを考えなければいけない時期です。
年金をもらえる時期までの家計費をどうしよう? 退職金の使い道はどうしよう? と夫婦で具体的に話し合い、将来への不安を覚える時です。
なので、とにかく貯蓄をしようというのが50代です。
月々の貯蓄額が増える要因は、このあたりではないかと思います。
<20代は財形貯蓄の検討を>
20代は堅実に財形貯蓄を活用することを踏まえての人生設計のデザインをする時です。
給料が少ないので、貯蓄も投資も思うようにはかどらないです。
が、あせらず、無理せず、20代はお金を貯める仕組みを作る時期とします。
<30代は金利のいい定期預金を活用>
100万単位に貯蓄をわけます。
そして、ライフプランを考え「近々必要なお金、「中期的には必要となるお金、そして「しばらくは使わないお金にわけます。
そして、それを定期預金の短期、中長期に入れて貯蓄するのがいいです。
定期預金は、メガバンクはあまり力を入れていない傾向にあります。
地方銀行、ネット銀行、JAバンク、信用金庫などには主力商品が揃っているので、始める前にはじっくり検討することが大切です。
もし余裕があるならば、ハイリスクハイリターンの商品に投資するのもいいです。
年齢を重ねると、守りに入るためハイリスクの商品に投資はむかないのです。
が、30代ならもし失敗しても立て直せる財力と、柔軟な頭があるのでダメージも少なくすみます。
<40代の貯蓄は、負担の少ない定期積立>
40代はお金も入りますが、出費が多いです。
この時期はあまり貯蓄など考えず、月々負担のない金額を預ける、積立預金などを活用します。
ただし、積立預金も月々無理してしまうと続かないので、金額設定のときは頑張らず「これなら大丈夫」という金額にします。
<50代は老後に向けて投資も視野に>
50代はすべての財産を洗い出し、いまある金額を具体的に計算します。
そして、そのお金を増やすことを考える時期です。
また、60代で入ってくる退職金についてもどうするかをそろそろ視野に入れておく時です。
その際、投資はオススメです。
が、外貨預金、分散投資、国債など選択肢は色々とあります。
FP(ファイナンシャル・プランナー)のようなプロに相談するとさらに将来の指針が見えてきやすいです。
入社してから定年まで、長いようですがアッという間です。
しかも、その期間には子供が生まれ、育ち、巣立ち、親の介護、自分たちの老後など家族のイベントもいっぱいです。
そして、家を購入して、ローンを払っていかなければならないのが20代~60代の縮図です。
「給料や賞与は、あるだけ使う! 」「明日のことは、なるようになるさ! 」ではなく、一手先、二手先を読みながら、「今、お金はどう配分すればいいのか?」を常に考え、計画的と対策を練ることが賢明です。
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