貯金とは収入と支出のバランスで、入ってくるお金の方が、出ていくお金より多いときに発生する副産物です。メカニズムはとても簡単ですが、貯金ができないと悩んでいる人が多いようです。では貯金ができる人と、できない人、その違いは何なのかを分析してみましょう。
支出は、消費、浪費の2つに分類されます。「消費」は日々の生活に必要不可欠なものに該当し、「浪費」は無計画で無駄な支出に該当します。無駄な出費=浪費をしがちな人はお金を貯めることができません。では、貯金ができない人は普段どんな時に浪費をしてしまうのでしょうか。
コンビニはとても便利です。頻繁に利用する人も多いはずです。それに比べてスーパーやドラッグストアの数は少ないため、ちょっとした飲み物などはついコンビニで買ってしまう。ここで500mlのペットボトルで考えてみましょう。今はコンビニもプライベートブランドがあるので、安くなっていますが、コンビニで1本140円のお茶。
しかしスーパーやドラッグストアでは2本140円で買うことができます。これを繰り返すと、1年でお茶に支払う金額は幾らになるでしょう。この「ちょっとの差なら、コンビニでいいや」と思う気持ちが、貯金できない人の特徴です。
まとめ買いは上手く活用すれば、買い物の頻度を減らせるので節約や時短につながります。ただ、在庫があると消費量が増えてしまったり、賞味期限内に消費ができず無駄にしてしまい、節約するつもりが無駄遣いになる場合もあります。
貯金ができない人はお得だからという理由で目先の損得だけにとらわれてしまう人が多いです。
自身のスキルアップのための高額な自己投資や、ご褒美の頻度や金額が多いと貯蓄が難しくなります。では、正しい自己投資の方法と頑張った自分への適度なご褒美とは?以下で解説します。
「何かしら資格をとりたい」「興味があるから」とやみくもにセミナーを受講することも無計画な出費の原因の一つです。仕事につながるような、キャリアアップ、転職のための資格・スキル取得など明確な目標があれば、自身の成長につながるため積極的に自己投資するのは良いことです。
ただ、過剰に"自分磨き"のために高額セミナーに通い、そこで得たスキルや経験を実際に活かせないのであれば、ただの散財(宝の持ち腐れ)になってしまいます。
自身の仕事や将来のためにまずは具体的な目標を立て、本当に必要なスキルと知識は何かを考え、リターンがある自己投資をしましょう。
目標を達成できたり仕事や家事を頑張ったご褒美にお金を使うことも、ストレス解消のために必要だと思います。節約を心がけることは大事ですが、我慢ばかりだと心の余裕がもてなくなります。
とはいえ、月に何度も美容費やランチ代などにお金を費やしていたら「ご褒美貧乏」状態になってしまい、ストレス解消のつもりが、裏目にでてしまいお金がないことがかえってストレスに。
過度な浪費を回避するには、目標を達成できたら、「欲しいものを買う」、「高級ランチに行く」など自分なりのルールを決めておくとよいでしょう。
手取り収入が少ない場合、そこから蓄えを捻出するのは難しいです。まずは自身の給与が低いことが原因なのか、ただ貯蓄ができていないだけなのかを、下の表を参考にしてみてください。
自分の年収が平均以下の人は、転職や副業につながるよう資格取得やスキルアップをなど、収入を増やすことを検討してみるのもいいでしょう。自分の年収が平均以上あるのにお金が貯まらない人は、お金の使い方に問題があります。貯蓄ができていない人は、収支を把握するところからはじめましょう。
年齢別の平均給与(単位:万円)
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20~24歳 | 278 | 248 |
25~29歳 | 403 | 328 |
30~34歳 | 470 | 321 |
35~39歳 | 529 | 313 |
40~44歳 | 582 | 318 |
45~49歳 | 629 | 324 |
50~54歳 | 679 | 320 |
55~59歳 | 686 | 301 |
60~64歳 | 522 | 254 |
65~69歳 | 406 | 211 |
70歳以上 | 343 | 205 |
出典:令和2年分 民間給与実態統計調査 国税庁長官官房企画課
では次に貯金ができる人の特徴を4つ挙げてみました。ここから貯金ができないと悩む人の問題点が浮かぶ上がってきそうです。
貯金ができる人は、家計簿などをつけて自分の収支をきちんとわかっています。現金の流れを示すキャッシュフローだけでなく、カードでいくら使っているのかなども、毎月しっかり検証しています。そして給料明細も読み込み、社会保険料などがどれぐらい天引きされているかを把握しています。月々の収支をざっくり管理するのではなく、家計簿や家計簿アプリなどでお金の流れを可視化し、不必要な出費を把握し改善することが大切です。
今と10年後では、収入も違えば支出の項目もかわってくるはずです。貯金ができる人は、ライフプランをしっかりたてて、10年先、20年先をしっかり見通している人が多いです。2年後に家賃の更新があったり、4年後に車の車検が必要だったりなど、1年サイクルではなく10年単位で、出ていくお金を認識していく。それに向けてお金を貯めることができます。
貯金が増える人の特徴として多いのが、お金を貯めることを楽しんでいることです。たとえば給料をもらうと、そこから貯蓄分を前もって別口座にまわしてしまう。「先取貯蓄」を習慣化し、そして残った金額を上手に活用して、いかに人生を楽しく過ごすかをゲーム感覚で楽しんでいます。また効率のいい節約を見つけるのも得意です。
金利が低い普通預金では、貯金はそれほど増えません。「貯金ができる人」は貯まったお金で投資や資産運用をし、効率よくお金を殖やしています。ある程度お金が貯まったら、まずは投資や資産運用の情報収集をしスキルアップさせることが肝要です。
たとえばIOSマネーセミナーなどで基礎的な知識を身につけることは、お金が貯まる人になるための第一歩です。
貯金が苦手な人は、まずは身の回りの小さなことに目を向ける。そして長い目で見たときに、それが得か損かを考える習慣をつけましょう。そしてさらにその先の、上手な資産運用ができる貯金の達人を目指しましょう。
資産運用についてもっと知りたい人は、資産運用・投資とNISA、iDeCoで詳しく解説しています。まずは資産運用のスキルを身につけるために、新聞やネットで正しい情報収集と知識を習得しましょう。
IOSマネーセミナーでは、 お金の貯め方・ふやし方、保険の仕組みなど、お金の基本について学ぶことができます。ぜひお気軽にお申し込みください。
自動チャットで
セミナー日程をご案内します