貯金を増やすためには、一つの仕組みだけを繰り返すのではダメです。短期から長期までそれぞれの期間に適した貯金方法を、計画的にしていくのが効率的です。これから消費税も10%になり、さらに上がるとも言われています。老後の資金準備は、できるだけ早いうちから始めた方が有利な時代になっています。
「これから貯金を始めよう」と思う前に、まず知っておきたいことが利息です。利息のつき方には2種類あり、これは同じようですが、実はすごい差があるのです。これを知って貯金をするのと、そうでないのでは将来的に残高に大きな差が生まれます。
<単利利息>
最初に預け入れした元本に対して利息がつきます。
単利利息の計算方法
満期時の元利合計=元本+(元本×金利×預金期間)
<複利利息>
支払われる利息が元本に加えられて、その金額に対して新しい利息が計算されます。だから元本だけにつく単利利息より、複利利息の方が、同じ元本を預けても利息が多いのです。また1年複利は1年に一度利息が付くのに対して、半年複利は半年に1度利息がつくので、複利利息は期間が短い方が有利です。
複利利息の計算方法
満期時の元利合計=元本+(1+金利)年数
1か月単位でも、お金を貯める方法は色々とあります。たとえばゆうちょ銀行の定期預金は1か月から預け入れ可能なので、ボーナスを預けると、1か月後にはわずかですが利息がつきます。ほかにも1か月間、500円玉をカンや瓶に入れて貯めると、1か月で約15,000円が貯まります。
1年でお金を貯めようと思うなら、月々決まった額を積立てることができる、積立定期預金が確実です。あらかじめ日にちを設定しておくと、普通口座から積立口座に自動で振替てくれるサービスを行う銀行もあるので、給料日の翌日に設定しておくと、確実に定期預金の口座に入るので安心です。ただ積立定期は損をすることはない堅実な貯金ですが、1年でもう少しリスクをとっても増やしたいと思う人は、毎月一定の金額で同じ株式を購入する株式累積投資(るいとう)や毎月一定額の投資信託を購入しながら、積み立てていく積立投資信託がオススメです。
10年の長期スパンでお金を貯めるときは、手元にそこそこの資金が必要です。たとえば1年間、株式累投や、積立投資信託で貯めた資金を元手に、別のものに投資するのがいいでしょう。そのとき必ず情報として知っておかなければいけないのが、マーケット情報です。「この10年どの投資先がいいのか?」は、投資するタイミングによってかわってきます。
また10年は長いので、資金を3つにわけて考えるといいでしょう。
1.利息はそれほどではないが、確実にお金が増えるもの。定期貯金、スーパー定期や、変動金利定期預金、期日指定定期預金など。
2.めったに損はしないけれど、投資要素があるもの。国債、地方債など。
3.投資要素も強く、ハイリスク、ハイリターンの要素も強めの商品。外貨建商品や、先物取引など。
10年は長いです。1つの商品にドカンと預けるのではなく、お金にそれぞれ目的を持たせて、分散して投資するのが賢明です。
たとえばご夫婦で老後に必要なお金を試算してみましょう。現在生活費が月に30万円かかるとして、1年で360万円です。60歳~90歳までの30年間ではざっと計算しても、1億800万円かかります。月30万円のうち、年金で賄えるのが半分ぐらいです。あとの5,000万円以上は、老後のために貯金をしておかないと老後、安心して暮らせません。また旅行や、寝たきりになり施設に入るなどの費用を考えると、生活費以外の出費として、さらに2,000万円ぐらいの貯金が必要です。
そう考えると、節約してコツコツ貯め、利息の少ない定期預金に入れておくだけでは、とても足りません。これから消費税も10%、さらにもっと上がると言われています。やはり投資はそれなりに必要だということが納得いただけるのではないでしょうか。
最近、注目されている個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」は、自分で掛け金を保険や投資信託などで運用し、60歳以降に年金や一時金で受け取る制度です。この制度のメリットは、税制面が優遇されているところです。積立金額が所得控除の対象となるので、所得税と住民税が節税できます。こんな制度も利用して、老後の資金を調達することも肝要な時代だといえます。
老後に向けたお金は、早く始めればそれだけ有利です。最初は1か月からはじめて、ある程度の資金が貯まってきたらそれを資産運用に回す。しかしせっかく貯めたお金だからこそ、効率よく増やしていかないともったいない。そのためには日ごろからの金融商品やマーケットの情報収集が大切になってきます。新聞やネットを通して得る知識ももちろん必要ですが、IOSマネーセミナーなどを活用すると、さらに理解も深まり、資産運用も効率よくまわせます。
(本記事は2019年3月現在の情報です)
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